足首と膝に時々激痛が走ります。痛風でしょうか?

Q : 足首と膝に時々激痛が走ることがあります。痛風は指先に多いと聞きますが、いったい何が原因でしょうか?(46歳男性)

A :  働き盛りの世代では痛風でお悩みの方もたくさんいらっしゃいます。痛風の発作は突然の耐え難い激痛が特徴で、関節の中の尿酸が結晶化することで起こす炎症が原因です。多くの場合で片足の関節、特に全体の7割で親ゆびの付け根の関節に起こります。また、親ゆび以外の足のゆび、かかと、足の甲、くるぶし、足首(足の関節)、ひざやアキレス腱の付け根などの下肢に多く発生しますが、時には、ひじ、手首、指の上肢の関節に起こることもあります。一方で、股関節や肩関節などの大きくて深い関節では通常起こりません。
このように、体温が低く、よく動かし負担がかかりやすい部位、またたんぱく質の少ない部位に尿酸塩の結晶ができやすいと言われています。また、尿路結石や、痛風腎など関節以外の症状を認めることもありますので、尿酸値の管理は重要といわれております。気になる点があればぜひご相談ください。(金崇豪)