2018年03月29日

姿勢が悪くておばあちゃんみたい!と言われました

Q : 夫から姿勢が悪くて「おばあちゃんみたい!」と言われました。でも治らないですよね?(59歳女性) 

A:奥様のご様子がつい気になってしまう、優しく素敵な旦那様ですね!
人生100年の時代が来るとも言われる中、みなさも充実した日々をお過ごしのことと存じます。今回は悪い姿勢=姿勢異常についてです。
若年者の場合には成長に伴い変形が増悪する可能性が高い姿勢異常ですが、相談者様はミドルからシニアの移行期。このお年頃での脊柱変形は、腰の変性による側弯症や骨粗鬆による腰の骨折などが多く、日常生活に差し障るだけでなく、逆流性食道炎など内臓の障害にも関係が出てきます。
早めに気づきたい姿勢異常ですが、そもそもご家庭では左右の肩の高さを比べたり、ウエストラインが左右対称かどうかを確認したり、両手を合わせた状態で、体幹を前屈させてろっ骨の出っ張りを観察することお気づきになる方もおられるようです。
少し専門的になりますが、よくある病気では特発性側弯症、先天性側弯症、骨粗鬆性椎体骨折後の脊柱後弯、腰椎変性後側弯症などがあります。また、脊椎骨折、化膿性脊椎炎、脊椎腫瘍、腰椎変性後側弯症で下肢痛や麻痺を伴う場合は重篤な状態が疑われます。一方で、まれではありますが神経・筋原性側弯症、神経線維腫症、間葉性疾患による側弯症、パーキンソン病など、治療可能な病気もあります。変形が進行する場合などは専門医の診察がお勧めです。気になる場合はぜひ、当院外来にご相談ください。専門医への相談も承っております。(金崇豪)

好きだった天ぷら、見ただけでムカつきます

Q : 好きだった天ぷらやトンカツ、最近は条件反射のように見るだけで胸がムカつきます。メンタルでしょうか? (56歳男性)

A:天ぷら、とんかつ、カルビ、から揚げ、とんこつラーメン。胸は焼けますどこまでも・・・ともあれ、むかつき・胸焼けについて調べてみました。
胸焼けの原因は、のど、食道、胃の不調によるものが多いようです。胃や食道は、栄養素等を腸で吸収されやすくするため、食物を粥状液に消化して、少しづつ腸へ送り出しています。胃内を通過する時間は押しなべて2-4時間と言われますが、水分はほとんど時間かけずに通過するの対して野菜や肉や脂肪分は消化に時間がかかります。胃液は蛋白質を分解しますが、脂肪は主に十二指腸で膵臓から分泌される膵液に含まれるリパーゼ等で消化されます。つまり、脂肪の消化には時間を要するので胃が酷使され負担も多くかかってしまいます。質問者様の好物は・・・、思い当たる節があるのではないでしょうか?
また、暴飲暴食、アルコールやタバコ、香辛料、果汁、炭酸飲料も胃酸の分泌を促進するので、胸やけの原因になり得ます。さらに、加齢によって食道を動かす筋力が低下すると食道に胃酸が逆流しやすくなり、肥満も胃や食道の筋肉のゆるみと腹圧の上昇を伴い逆流、胸やけを引き起こします。そして、草むしりや日曜大工などで前かがみの姿勢を続けたり、食後すぐに横になると胸やけを感じることがあります。
規則正しい食事、食後の休息、就寝時のタイミングや姿勢に気を付けてみましょう。また、胃酸を薄める意味で、ガムを噛んで唾液の分泌を促したり、牛乳で粘膜保護を心がけたりすると効果的なようです。それでも症状が続けばまずセルフメディケーション、市販薬をご考慮ください。
当院では内科外来診察に加えて、消化器内科専門医による胃カメラの予約検査も行っております。胸やけなどおなかの症状でお悩みの方はもちろん、胃がん検診もぜひご相談ください。(金崇豪)

父の口臭が最近ヒドいです

Q : 同居の父、入れ歯の洗浄や手入れはきちんとしているのですが、最近口臭がヒドいです。胃や腸の影響もあるのでしょうか?(35歳女性)

A : 口腔ケアまで気にされるとは、お父様へ心遣いが素晴らしい!餃子や生タマネギを食べた次の日、自分では気が付かないことも・・・
口臭には生理的口臭と病的口臭の二つに分けられます。
生理的口臭の原因には、加齢時、起床時、空腹時、緊張時、疲労時、妊娠時、月経時、思春期、更年期など、自分の調子によるものがあります。もちろん、ニンニク、アルコール、薬物など体の外から取り入れたことによるものもあります。
病的口臭の原因には、虫歯や古い銀歯、差し歯、歯周炎、舌苔、副鼻腔炎、咽頭喉頭炎、悪性腫瘍、そして口腔外疾患では高度のストレスに加えて、糖尿病、肝疾患、腎疾患、シェーグレン症候群、リウマチ、自己免疫疾患などが影響を与えるようです。この際、体調の変化によって、腸内細菌叢(さいきんそう)が変化しているとも言われます。
お口のお手入れですが、一部の口臭は嫌気性の原因菌が繁殖して起こるため、歯の表面、歯の間、歯周ポケットの中、舌の表面を日常的にお手入れしてください。毎日のセルフケアに併せて、歯科医師・歯科衛生士による専門的ケアを数か月に一度程度行うとより一層、効果的です。まずは適度な飲水、口腔ケアを心がけ、生活習慣も併せて見直してゆきましょう。野末整形外科歯科内科では医療と介護、どちらの相談も受け付けております(金崇豪)

人差し指の震えが気になります

Q : 最近、右手の人差し指の震えが気になります。お酒は毎日は飲みません。(49歳男性)

A :  毎日は飲まないお酒…、飲酒量も気になりますが、今回の相談はお酒を飲んでも止まらない震えとして考えてみしょう。
医学的には震えを振戦と呼びます。この振戦がいつ起こるかによって分類します。安静時振戦の原因として有名なのがパーキンソン病、姿勢時振戦は本態性振戦や老人性、肝性脳症、甲状腺機能亢進症が考えられます。動き始めに生じる動作時振戦では脊髄小脳変性症や多発性硬化症があり、動きが終わる直前に生じる企図振戦ではやはり脊髄小脳変性症、小脳や中枢の梗塞・出血・腫瘍そして多発性硬化症など原因は多岐に及びます。
さらに、振戦は手指だけでなく、足、声の振戦まであるようです。また、お酌をする時、手紙を書く時、ピアノを弾く時の震えなどは書痙と言われ、あがり症も関係するようです。
振戦で特に多いのは本態性振戦です。動作時におきやすく悪化しないことが特徴ですが悪くならないようであれば経過をみてよいと言われます。診断に沿った治療が望ましいと言われます。当院内科・整形外科では常に専門科との連携を行っております。お気軽にご相談ください(金崇豪)

寝ても寝ても疲れが取れません

Q : 寝ても寝ても疲れが取れません。睡眠時間は毎日6時間ほどです。(46歳女性)

A:社会でご活躍の女性が増えてきています。家事や介護、お仕事に家の中でも外でも大忙し。疲労回復のためにも質の良い睡眠は大事ですよね。
男女の成人で平均の睡眠時間は7時間30分から45分と言われますが、年齢別では45から49歳の女性が7時間弱と短いようです。個人差はあるでしょうが、6時間は少し短めでしょうか。また、寝付くまでに時間がかかったり、気にかかることが多く熟眠できなかったりすることで睡眠が浅く疲労感が残るという報告もあります。
睡眠の時間の長さにあわせて睡眠の質も大切です。睡眠前に10分程度ストレッチなど、軽い運動をすると入眠の助けになるようです。また、日頃のストレスをため込まず、どなたかに相談すると意外にいい方法が見つかるかもしれません。当法人では介護や医療の専門職が揃っております。お気軽にご相談ください。(金崇豪)

中2の娘は数学が大の苦手です

Q : 中2の娘は数学が大の苦手。左脳の強化は必要でしょうか? (36歳女性)

A:面白いご質問ですね。数学と脳の強化!介護の世界でもクイズや脳トレは定着しておりますが、数や図形を扱う学問、数学は医療・介護の分野を超えた話題です。最近の認知行動学と脳機能イメージングをあわせた研究によると、数学的能力は言語能力と視空間認知力の両方がかかわっているとされます。たとえば、正確な計算は言語能力と関連が強く、おおよその計算をする際には視空間認知能力がかかわっており、前者の言語能力は優位半球(主に左脳)をはじめ大脳・小脳の左右に跨るネットワークを複数使っているとされ、後者の視空間認知には両側頭頂葉を使っているという見解があります。また、学習は繰り返すことで長期的な記憶となるようです。
言語や視覚の刺激を含めて繰り返し学習することが数学力の向上につながるのでしょうか?娘さんの数学「脳」力向上を祈念いたします!(金崇豪)

ポテチが止まりません。我慢するとイライラが・・

Q : ポテチが止まりません。我慢するとイライラが・・ 病気でしょうか?(33歳女性)

A :  やめられない、止まらない。。。お菓子は甘いもの派、しょっぱいもの派、甘塩二刀流に分かれるなんて言われます。私は断然しょっぱいもの派です。そんな話から、空腹と満腹の調整について少しだけ調べてみました。
20年ほど前は「大脳の視床下部で満腹・空腹を制御している」と説明(中枢説)されていました。ところが、最近の研究では、「脳(中枢)と腸(末梢)との連携で摂食調節されている。(中枢と末梢の二重支配説)」と言われています。
また、脳と腸の間の連携には、神経を通した有線の連携とホルモン物質などの神経を通さない無線の連携の2種類があるようです。これらにより、腸の状態が満腹・空腹だけでなく免疫の機能や、精神症状に関連するともいわれます。ビフィズス菌や乳酸菌などで腸内細菌叢を整えることが心身の健康や抗老化に与える作用についても研究が行われています。みなさんも食事などを通して腸から生活習慣を整えてみるのもいいかもしれません。(金崇豪)

足首と膝に時々激痛が走ります。痛風でしょうか?

Q : 足首と膝に時々激痛が走ることがあります。痛風は指先に多いと聞きますが、いったい何が原因でしょうか?(46歳男性)

A :  働き盛りの世代では痛風でお悩みの方もたくさんいらっしゃいます。痛風の発作は突然の耐え難い激痛が特徴で、関節の中の尿酸が結晶化することで起こす炎症が原因です。多くの場合で片足の関節、特に全体の7割で親ゆびの付け根の関節に起こります。また、親ゆび以外の足のゆび、かかと、足の甲、くるぶし、足首(足の関節)、ひざやアキレス腱の付け根などの下肢に多く発生しますが、時には、ひじ、手首、指の上肢の関節に起こることもあります。一方で、股関節や肩関節などの大きくて深い関節では通常起こりません。
このように、体温が低く、よく動かし負担がかかりやすい部位、またたんぱく質の少ない部位に尿酸塩の結晶ができやすいと言われています。また、尿路結石や、痛風腎など関節以外の症状を認めることもありますので、尿酸値の管理は重要といわれております。気になる点があればぜひご相談ください。(金崇豪)

昨年、ワクチンを打ったのにインフルエンザに・・

Q:インフルエンザのワクチンは毎年打っていたのですが、昨年はインフルエンザにかかってしまいました。友人にはワクチンは打たなくてもいいって言われたのですが、本当のところどうですか?(40歳女性)

 

A : 判ります!いま足りないと言われているワクチンを健康な自分が打つ必要があるのか?なんて健全な疑問でしょう!!
口や鼻、眼の粘膜から体の中に入ったウイルスは細胞内に侵入して増殖します。この状態を「感染」といいますが、ワクチンはこれを完全に抑える働きはなく、発病防止に対するインフルエンザワクチンの有効率は60%と報告もあります(6歳未満の小児対象)。つまり、現行のインフルエンザワクチンの最も大きな効果は、「重症化」を予防することと言われています。また、質問者様は健康でもご自身の身の回りの方で感染症が重症化しやすい状態の疑われる方がいらっしゃれば、皆でワクチンを接種しておくメリットはあるとも言われております。
また、ご存じのとおり60歳以上の方で心臓、腎臓や呼吸器、免疫に障害をお持ちの方や65歳以上の方は定期予防接種の対象となっております。川崎市在住の65歳以上の方は、平成30年1月31日まで市から補助を受けることもできます。

H.29年度のインフルエンザ予防接種

健康診断の数値が結構変化します

Q : 健康診断は毎年1回、3月ごろ受けていますが、数値が結構変化します。正しい健康診断の方法というのはあるのでしょうか?(65歳女性)

 

A : 健康診断の前日はどう過ごしたらいいか。とても大事なところですね。私の周りには検査の数週間前から生活を節制し万全の態勢で臨む方もいらっしゃれば、あえて体に負荷をかけてそれでも正常値になるかどうか試す!なんていう方も!?
ここでは飲酒、食事、運動について一般的な目安を紹介したいと思います。
まず、飲酒によって尿検査や、血液検査に影響が出ることがありますので、うっかり飲んでしまった場合は、気づいた時点ですぐにやめて、水分を摂りましょう。
また、食事では糖や脂質などの血液検査の値が影響を受けます。健康診断の開始時間にもよりますが、約10時間前から食事を抜くことが基本です。これは、胃や血液の「空腹時の状態」を検査するためです。ただし、検査内容によって前後するので、事前に渡される案内書をしっかりと確認しましょう。特に胃カメラ・腹部レントゲン(バリウム)などの検査をする場合は食事時間を必ず守り、万が一間違えて食べてしまった場合は検査前にご相談ください。
最後に、運動で影響を受ける血液検査には筋肉や肝臓の値と尿検査の尿タンパクなどが含まれます。持久走や水泳など激しい運動は避けましょう。
以上になりますが、言ってみれば特別な食事や生活をする必要は全くなく、普段通りが一番と言えるでしょう。当院も外来で健康診断を行っております!普段は病院に足が向かない方も気軽にご相談ください。(金崇豪)

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