2018年02月15日

寝ても寝ても疲れが取れません

Q : 寝ても寝ても疲れが取れません。睡眠時間は毎日6時間ほどです。(46歳女性)

A:社会でご活躍の女性が増えてきています。家事や介護、お仕事に家の中でも外でも大忙し。疲労回復のためにも質の良い睡眠は大事ですよね。
男女の成人で平均の睡眠時間は7時間30分から45分と言われますが、年齢別では45から49歳の女性が7時間弱と短いようです。個人差はあるでしょうが、6時間は少し短めでしょうか。また、寝付くまでに時間がかかったり、気にかかることが多く熟眠できなかったりすることで睡眠が浅く疲労感が残るという報告もあります。
睡眠の時間の長さにあわせて睡眠の質も大切です。睡眠前に10分程度ストレッチなど、軽い運動をすると入眠の助けになるようです。また、日頃のストレスをため込まず、どなたかに相談すると意外にいい方法が見つかるかもしれません。当法人では介護や医療の専門職が揃っております。お気軽にご相談ください。(金崇豪)

中2の娘は数学が大の苦手です

Q : 中2の娘は数学が大の苦手。左脳の強化は必要でしょうか? (36歳女性)

A:面白いご質問ですね。数学と脳の強化!介護の世界でもクイズや脳トレは定着しておりますが、数や図形を扱う学問、数学は医療・介護の分野を超えた話題です。最近の認知行動学と脳機能イメージングをあわせた研究によると、数学的能力は言語能力と視空間認知力の両方がかかわっているとされます。たとえば、正確な計算は言語能力と関連が強く、おおよその計算をする際には視空間認知能力がかかわっており、前者の言語能力は優位半球(主に左脳)をはじめ大脳・小脳の左右に跨るネットワークを複数使っているとされ、後者の視空間認知には両側頭頂葉を使っているという見解があります。また、学習は繰り返すことで長期的な記憶となるようです。
言語や視覚の刺激を含めて繰り返し学習することが数学力の向上につながるのでしょうか?娘さんの数学「脳」力向上を祈念いたします!(金崇豪)

ポテチが止まりません。我慢するとイライラが・・

Q : ポテチが止まりません。我慢するとイライラが・・ 病気でしょうか?(33歳女性)

A :  やめられない、止まらない。。。お菓子は甘いもの派、しょっぱいもの派、甘塩二刀流に分かれるなんて言われます。私は断然しょっぱいもの派です。そんな話から、空腹と満腹の調整について少しだけ調べてみました。
20年ほど前は「大脳の視床下部で満腹・空腹を制御している」と説明(中枢説)されていました。ところが、最近の研究では、「脳(中枢)と腸(末梢)との連携で摂食調節されている。(中枢と末梢の二重支配説)」と言われています。
また、脳と腸の間の連携には、神経を通した有線の連携とホルモン物質などの神経を通さない無線の連携の2種類があるようです。これらにより、腸の状態が満腹・空腹だけでなく免疫の機能や、精神症状に関連するともいわれます。ビフィズス菌や乳酸菌などで腸内細菌叢を整えることが心身の健康や抗老化に与える作用についても研究が行われています。みなさんも食事などを通して腸から生活習慣を整えてみるのもいいかもしれません。(金崇豪)

足首と膝に時々激痛が走ります。痛風でしょうか?

Q : 足首と膝に時々激痛が走ることがあります。痛風は指先に多いと聞きますが、いったい何が原因でしょうか?(46歳男性)

A :  働き盛りの世代では痛風でお悩みの方もたくさんいらっしゃいます。痛風の発作は突然の耐え難い激痛が特徴で、関節の中の尿酸が結晶化することで起こす炎症が原因です。多くの場合で片足の関節、特に全体の7割で親ゆびの付け根の関節に起こります。また、親ゆび以外の足のゆび、かかと、足の甲、くるぶし、足首(足の関節)、ひざやアキレス腱の付け根などの下肢に多く発生しますが、時には、ひじ、手首、指の上肢の関節に起こることもあります。一方で、股関節や肩関節などの大きくて深い関節では通常起こりません。
このように、体温が低く、よく動かし負担がかかりやすい部位、またたんぱく質の少ない部位に尿酸塩の結晶ができやすいと言われています。また、尿路結石や、痛風腎など関節以外の症状を認めることもありますので、尿酸値の管理は重要といわれております。気になる点があればぜひご相談ください。(金崇豪)

昨年、ワクチンを打ったのにインフルエンザに・・

Q:インフルエンザのワクチンは毎年打っていたのですが、昨年はインフルエンザにかかってしまいました。友人にはワクチンは打たなくてもいいって言われたのですが、本当のところどうですか?(40歳女性)

 

A : 判ります!いま足りないと言われているワクチンを健康な自分が打つ必要があるのか?なんて健全な疑問でしょう!!
口や鼻、眼の粘膜から体の中に入ったウイルスは細胞内に侵入して増殖します。この状態を「感染」といいますが、ワクチンはこれを完全に抑える働きはなく、発病防止に対するインフルエンザワクチンの有効率は60%と報告もあります(6歳未満の小児対象)。つまり、現行のインフルエンザワクチンの最も大きな効果は、「重症化」を予防することと言われています。また、質問者様は健康でもご自身の身の回りの方で感染症が重症化しやすい状態の疑われる方がいらっしゃれば、皆でワクチンを接種しておくメリットはあるとも言われております。
また、ご存じのとおり60歳以上の方で心臓、腎臓や呼吸器、免疫に障害をお持ちの方や65歳以上の方は定期予防接種の対象となっております。川崎市在住の65歳以上の方は、平成30年1月31日まで市から補助を受けることもできます。

H.29年度のインフルエンザ予防接種

健康診断の数値が結構変化します

Q : 健康診断は毎年1回、3月ごろ受けていますが、数値が結構変化します。正しい健康診断の方法というのはあるのでしょうか?(65歳女性)

 

A : 健康診断の前日はどう過ごしたらいいか。とても大事なところですね。私の周りには検査の数週間前から生活を節制し万全の態勢で臨む方もいらっしゃれば、あえて体に負荷をかけてそれでも正常値になるかどうか試す!なんていう方も!?
ここでは飲酒、食事、運動について一般的な目安を紹介したいと思います。
まず、飲酒によって尿検査や、血液検査に影響が出ることがありますので、うっかり飲んでしまった場合は、気づいた時点ですぐにやめて、水分を摂りましょう。
また、食事では糖や脂質などの血液検査の値が影響を受けます。健康診断の開始時間にもよりますが、約10時間前から食事を抜くことが基本です。これは、胃や血液の「空腹時の状態」を検査するためです。ただし、検査内容によって前後するので、事前に渡される案内書をしっかりと確認しましょう。特に胃カメラ・腹部レントゲン(バリウム)などの検査をする場合は食事時間を必ず守り、万が一間違えて食べてしまった場合は検査前にご相談ください。
最後に、運動で影響を受ける血液検査には筋肉や肝臓の値と尿検査の尿タンパクなどが含まれます。持久走や水泳など激しい運動は避けましょう。
以上になりますが、言ってみれば特別な食事や生活をする必要は全くなく、普段通りが一番と言えるでしょう。当院も外来で健康診断を行っております!普段は病院に足が向かない方も気軽にご相談ください。(金崇豪)

特定健診の詳細はこちら

寝違えが多くなりました

Q : 寝違えが多くなりました。しかもなかなか治りません。スマホゲームのやりすぎとかが原因の可能性もあるのでしょうか?(43歳男性)

A : 実は、私の周りにも飲み会の翌日など、首を痛がる人が沢山います。寝違えは、睡眠時の姿勢により頸部にある筋肉や関節などの周りの組織を損傷することで痛みを伴うようです。また、スマホやタブレットを前のめりで覗き込むことで、頚椎の自然な後弯カーブが失われる「ストレートネック」という状況になり、それが原因で寝違えを起こしやすいとも言われています。寝ている間と言えば、抱き枕をわきに挟んで寝た際に神経が圧迫されて腕が動かなくなった報告も以前学会でありました。むむむ。。。寝る姿勢、、、侮れません。
症状が悪化する場合もあるため、無理な運動は控え、安静が必要です。数日以内に症状が取れない場合や、堪え難い場合、また、眩暈や手足のしびれ、麻痺などの他の症状が伴う場合は感染や炎症、腫瘍、神経の圧迫、腱板断裂、関節リウマチ・リウマチ類縁疾患なども考えられますので、受診することをお勧めします。(金崇豪)

むくみでパンプスが履けない・・・

Q : 年々足のむくみがひどくなっている気がします。お風呂でほぐしたりしますが、ひどい時は朝、パンプスが履けない時もあります。(39歳女性)

A : 足のむくみ気になりますよね、看護師はじめ立ち仕事をされている方には多いと言われます。むくみ=浮腫とは、皮膚と筋肉や骨などの間の組織間質への過剰な体液の貯留です。一般的には間質への体液貯留が2.5~3Lになると浮腫が出るようです。経過から慢性と急性、身体所見からは両側性(全身性)浮腫と片側性(局所性)浮腫、戻りの早い浮腫、遅い浮腫で分けられ、原因疾患は多岐にわたります。
両側性浮腫を来す頻度の高い疾患では心不全、下肢静脈不全、低栄養、肺高血圧症(睡眠時無呼吸症候群)、腎炎、ネフローゼ症候群、薬剤性浮腫、甲状腺機能低下症、肝硬変症があげられ、片側性浮腫を来す頻度の高い疾患には急性では深部静脈血栓、慢性では下肢静脈不全やリンパ浮腫があります。
浮腫の原因はこのように幅広く、利尿薬や抗ヒスタミン剤、漢方薬の対症療法で経過を診られるものから、心不全や肝硬変、静脈血栓、甲状腺機能低下などの様に比較的急を要する病態もあります。困ったことがあれば内科外来へご相談ください。(金崇豪)

 

物忘れに効く漢方があると聞きました

Q : 物忘れに効く漢方があると聞きました。身体への負担も少なそうなので試してみようと思うのですが・・。(52歳女性)


A :
スマートフォンなど生活が便利になるにつれ、思い出そうとしても昔のように漢字、電話番号や知人の名前が出てこなかったりしますよね。こういった物忘れは西洋医学的には軽度認知障害(MCI)にあたるでしょうか。認知症のように日常生活動作や自立した生活に障害を来すことはなくとも、やはり気になりますよね。
当院の物忘れ外来でも症状によっては漢方薬を使うこともあります。中でも、八味地黄丸は物忘れと足腰の冷え、遠志(オンジ)を含む帰脾湯は物忘れと貧血に効果が期待できるようです。当院物忘れ外来へはおひとりでお悩みの方も、ご家族が心配されて来院する方もどちらも多くいらっしゃいます。気になることがあればお気軽にお越しください。今お使いのお薬のご相談や画像検査を含めた専門科の紹介にも柔軟に対応いたします。(金崇豪)

夜なかなか眠れません。仕事中も身体がダルく・・・

Q : 朝が早い仕事に転職したのですが、夜なかなか眠れません。仕事中も身体がダルく、なんとかしたいと思っているのですが・・。(46歳男性)

A : 「人はその人生のおよそ3分の1を眠って過ごす」なんて話ありましたよね。睡眠は健康にとって非常に大切で、認知症や生活習慣病リスクとの関連性も話題に上がっています。不眠症とは適切な時間に寝床に入っているにもかかわらず、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒など睡眠困難があり、日中の生活の質が低下する状態をいいます。その治療の目的は「眠りたいだけ眠ること」ではなく、日中の不調、疲労感、集中困難、眠気などの症状を改善することにあります。
質問者様も転職して心機一転とはいえ、急な環境の変化はそろそろつらいお年頃でしょうか。みなさんも睡眠でお困りでしたらぜひ、内科外来にお越しください。非薬物的なケアから薬物治療まで相談に乗らせていただきます。また、高齢で外来通院が困難な方には訪問診療も積極的に行っておりますので併せてご相談ください。(金 崇豪)