Q : 近頃日差しが強く、日焼けやシミが気になります。自分か子供のころは太陽にあたることは健康にいいと習ったため今も太陽にあたるようにしています。合っていますよね?(49歳女性)
A : 今年も夏は暑かったですね。
気候の変化は海の生物にも顕著に出ているようで、釣り好きの知り合いからは海藻や魚の数や種類など、ずいぶん前から変わってきていると聞きます。日光に当たるのは気持ちがよいものです!!そして同時に、お肌のケアも大事ですよね。
日光の健康への影響として代表的なのは活性化ビタミンDの合成です。骨粗鬆症だけでなく、健康のバロメーターとしても近年取り上げられてきています。一方で、日光に当たりすぎると熱中症やひどい日焼けを起こしたり、時間がたってから白内障や皮膚がんの原因となったりすると言われています。
つまり、適度な日光は体に良いと言えます。また、日光への感受性は複数の遺伝的要素が絡んでいます。日光が苦手な方もしくは、日中の外出が難しい方は無理をなさらず他の方法でビタミンDを接種していただければよいでしょう。
ある日本の報告によると、夏の日光は冬に比べて2倍程度のビタミンDの合成能力があるようです。夏の暑い時期、長時間の屋外作業やレジャーなどの際には日焼け止めを。そして、ビタミン補充のためにも緑黄色野菜などを取り入れ、偏りすぎない食習慣で紫外線と上手に付き合ってゆくことができるでしょう。
秋は運動会、屋外作業やレジャーの季節です。木陰での休憩などをはさみながら、太陽の恵みを存分に体に活かしてゆきましょう!環境問題が取り上げられて久しい昨今。日焼け、紫外線について気になることも多いかと思います。お肌のトラブルだけでなく生活の中で困ったことやわからないことや気になることがありませんか?医療と介護が融合する啓和会では、そんなみなさまのお越しをスタッフ一同心よりお待ちしております。
◇日光照射とビタミンDの栄養について; 小林 正 衛生科学, 1985, vol.31(3)p.156-170.
◇Effects of Ultraviolet Radiation on Human Health; MacKie R.M. et al, Radiation Protection Dosimetry, 2000, Vol.91, 1-3, p15–18.
◇ Occupational Exposures to Solar Ultraviolet Radiation of Vineyard Workers in Tuscany (Italy): Anna Maria Siani et al, 2011, Photochemistry and photobiology, vol 87(4).