Q : 足の巻き爪が痛いです。どんどん悪化するのでしょうか?(67歳女性)
A:こんにちは!歩いていても立っていても、ひどくなると寝ていてもずきずき。足の巻き爪が痛いのはとても辛いですね。巻き爪は、爪が皮膚に食い込んでしまう状態で、痛みを引き起したり、ばい菌が入ると膿んでしまうこともあります。
どうして巻き爪が悪化するのでしょう?巻き爪が悪化する理由にはいくつかあります。例えば、爪を切る方法が間違っていたり、靴がきつすぎたりすることがあります。また、足の爪に怪我をしたり、爪が厚くなりすぎることも原因になります。
軽度の巻き爪は、痛みが少なく、爪が少しだけ皮膚に食い込んでいる状態です。中等度の巻き爪になると、痛みが強くなり、爪が深く皮膚に食い込んで炎症を起こしている状態で赤く腫れることがあります。また、重度の巻き爪になってしまうと激しい痛みが起こり、膿が出ることもあります。皮膚が大きく傷ついてしまうことがあります。
軽症の場合は様子を見ることができますがひどくなる前に病院で診てもらうとよいでしょう。病院では巻き爪の状態や痛みのある部分を診察し、炎症や腫れの状態を確認できます。必要に応じて軟膏や飲み薬等、治療の方針を直接相談することができます。保険証に併せて、アレルギーや持病のある方はお薬手帳を持ってきてくださいね。
予防として日頃生活で気を付けるポイントは3つあります。まずは、①爪の正しい切り方です。そして、②足に合った靴をはくこと、③足や体をきれいにすることが大切です。
切り方のコツですが、足の爪はまっすぐに切りましょう。両端を深く丸く切ると巻き爪になりやすいです。爪の角を少し残すようにして切ることがポイントです。また、足に合った靴を履きましょう。きつすぎる靴や高すぎるヒールは避けてください。足先に適度に余裕がある靴歩きやすい靴が良いです。足をこまめに洗い、清潔に保ちましょう。爪の間や足の指の間もしっかり洗ってください。
また、足の爪だけではなく全身に効果のある事ですが、屋外での適度な運動も効果があると言われます。足の筋肉が鍛えられ、日に当たることで全身の免疫が高まり、代謝が良くなり、巻き爪だけでなく全身の病気を予防することができます。おまけにビタミンDの活性化で骨も丈夫になります。過ごしやすい時間での散歩やストレッチなど、無理のない範囲で運動を取り入れましょう。
まずは定期的に爪をきりましょう。その時に爪の様子も確認し、早めにケアすることが大切です。巻き爪の初期段階で対処することで、悪化を防ぐことができます。繰り返しになりますが、もし巻き爪の痛みが続く場合は、お近くの医療機関を受診してくださいね。
啓和会では地域のみなさんの医療と介護の連携でみなさんが健康で自分らしい暮らしを送れるようお手伝いをしてまいります。困ったことがあればぜひご相談ください。
参考:
日本皮膚科学会:巻き爪の治療と対策https://www.dermatol.or.jp/qa/qa38/q08.html
NHK今日の健康:解決足のトラブル「巻き爪」https://www.nhk.jp/p/kyonokenko/ts/83KL2X1J32/episode/te/P2GNNRLW92/